1-2-(2) 修行の物質環境を破壊する
もしも、出家者が世間の偏見を気にせず、修行を続けようとすれば、中共は修行者の糧道を断つことにした。
一般的には、修行者の糧は二つの方面から得られている。一つは信教者からの布施であり、もう一つは寺の所有地から収穫するものである。中共が民間での神を信仰する環境を破壊した時、その一番目の糧道は断たれた。二番目の糧道を断つ方法は、土地改革政策であった。中共が1950年1月に公布した「旧解放区市郊農業土地問題に関する指示」の中に、寺院、教会などの土地をすべて回収して国有とすることを定めた。そして、各地の寺院に労働力がある僧尼はすべて農業、林業、手工業やサービス業に転業させられて、包装具工場、織物工場、印刷所、裁縫所などの作業所に配属された。
佛教の伝統では、小乘佛教の教徒は全て乞食で生計を立て、生産に携わることはない。中国に伝わった後、禅宗四祖の道信は双峰山に住み、五百人の弟子が集まって修行していた。市街地から遠く離れており乞食は困難なので、自作自給で生活し、農業で生計を立てながら修行を行う。道信は弟子たちに「座禅修行は根本のことであり」、「4、5年座り続けて、一口の食を得て飢餓を癒し、さらに座り続ければよい」と訓示した。この教えから見れば、農業生産は修行者の目的ではなく、ただ座禅修行が続けられるために食事を得る手段である。
中共は生産資源と商業行為を全面的に統治しているので、寺院や道観の生産性質は道信が提倡した「農業で生計を立てながら修行を行う」という状況ではなくなり、完全に世俗化された生産団体に変わり、しかも共産党の経済制約の下に置かれて、共産党の鼻息を伺って生存する羽目に陥った。経済的に政権に対する依存によって、宗教の独立性が失われ、さらに政治的にも共産党の従属物になった。これこそ宗教伝統に対する最大の破壊である。
1-2)-(3) 肉体を消滅させる
1955年7月1日、中共中央は「隠れている反革命分子を粛清するための闘争を展開することに関する指示」を発した。これはいわゆる「反革命分子粛清運動」である。運動の中で、「佛教、道教の団体を浄化する」というスローガンを揚げて、一殺百戒の目的で、中共に協力しない僧尼や道士を反革命分子として逮捕し銃殺した。このように、経済的に剥奪され、政治的に圧迫され、さらに任意に罪名を被せて銃殺される恐怖の中で、多くの宗教修行者は共産党に従うようになった。
(続く)
【党文化の解体】第2章(1)
【党文化の解体】第2章(2) 「孔子を批判する」
【党文化の解体】第2章(3) 「知識人を批判する」
【党文化の解体】第2章(4) 「神佛の存在を否定する」
【党文化の解体】第2章(5) 「修行の物質環境を破壊する」
【党文化の解体】第2章(6) 「宗教を世俗化する」
【党文化の解体】第2章(7)「内部から宗教を批判する」
【党文化の解体】第2章(8)「宗教自由の虚像を作り上げる」
【党文化の解体】第2章(9)「天に対する畏敬を批判する」
【党文化の解体】第2章(10)「柔順さと忍耐を批判する」
【党文化の解体】第2章(11)「財産をもって道徳を量る重要な根拠とする」
【党文化の解体】第2章(12)「闘争思想の邪説を注入」
【党文化の解体】第2章(13)「中共が闘争思想を注入する目的」
【党文化の解体】第2章(14)「政治闘争の中での洗脳教育」
【党文化の解体】第2章(15)「調和と共存に回帰する道」
【党文化の解体】第2章(16)「進化論の注入は、無神論と闘争哲学の普及のため」
【党文化の解体】第2章(17)「進化論の脆弱な論理的基礎」
【党文化の解体】第2章(18)「進化論は確率的にありえない」
【党文化の解体】第2章(19)「進化論の局限性」
【党文化の解体】第2章(20)「進化論を注入した報い」
【党文化の解体】第2章 (21) 「現代科学の宣揚は、信仰の自由を抑圧するため」
【党文化の解体】第2章(22)「科学を無視し、マルクス主義を信奉」
【党文化の解体】第2章(23)「神に対する信仰は、科学研究の妨げにはならない」
【党文化の解体】第2章(24)「実証科学は宇宙の法則を探求する唯一の方式ではない」
【党文化の解体】第2章(25)「実証科学の限界性」
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