亡命した中国人外交官、中国の「反米工作」を暴露
【大紀元日本7月2日】ワシントン・タイムス紙6月27日の報道によると、先月オーストラリアに亡命した中国人外交官・陳用林氏は、中国政府がアメリカを最大の敵と位置づけ、全世界で米国の同盟を崩す活動を繰り広げていることを同紙の電話取材で明らかにした。また、中国は米国に多数の工作員を派遣し、これまでに多くの極秘文書を入手したようだ。
彼はインタビューの中で、「中国は外交戦略において米国を最重要視している」と語り、全ての中国政府幹部は「どんなに細かい情報でもいい」という指令の下、米国に関する情報収集を命じられていたことを明らかにした。
また、陳氏の話によると、中国政府が米国で行っている活動の多くは情報収集であり、これらは軍の情報管理官または国家安全部の協力者によって行われている。中国はかつて、米国における数多くの秘密文書を入手し、中国政府が運営する中国遠洋運輸公司(Cosco, China Ocean Shipping Co.)の船によって中国に運ばれたと陳氏は証言した。秘密文書の多くは中国の軍事、特に航空技術に非常に有用な資料であったという。更に、中国政府は北米の華僑と、政権に異議を唱える人々を監視するための特殊工作員を派遣していると述べた。
また、中国政府はオーストラリアに対する金銭外交の方針を打ち出し、中国と台湾に衝突がある場合、オーストラリアが米国に協力しないようにオーストラリア政府を説得し続けているという。オーストラリア政府と利益の高い契約を結ぶことによって、オーストラリア政府に影響力を持つことを目的とし、それと同時に米国とオーストラリアの離間をも謀っている。
陳氏は、中国政府は軍事分野において、前国家指導者の_deng_小平の戦略を引き継いでおり、いざという時に備えて軍事力を強めていると述べた。また台湾問題については、陳氏は台湾攻撃の可能性が高まりつつあると分析、「なぜならば、中国社会がますます不安定になり、いったん民衆による反抗が起きたら、政府は対台湾戦争を発動し、人々の関心をそらすことで政権を守ろうとするからである」と語った。