2008年末までに欧州憲法批准の混乱終結に合意=EU
【大紀元日本6月20日】欧州連合(EU)の各加盟国指導者らは15日、ベルギーの首都ブリュッセルで開かれたサミット会議で、EUは、昨年のフランスとオランダの国民投票で欧州憲法が否決されたことで生じた憲法批准の混乱を2008年末までに終結することに合意し、さらなる改革を推進すべきことに意見が一致した。新唐人テレビ局(NTDTV)が伝えた。
2日にわたる同サミット会議の初日に、加盟国代表らは、苦しい立場に追い込まれた欧州憲法を早急に回復すべきであること主張した。1年前に、フランスおよびオランダの有権者たちが、投票にて欧州憲法の通過に反対したため、同憲法は未だに具体的な進展がないという。
EU指導者らは、現在の政治のこう着状態はEUの拡大計画に影響はないとし、EC成立から数えて半世紀が経つEUは、欧州の東南側さらには遠隔の地域への範囲拡大を進めるべきであると強調した。EU執行委員会のバラソ委員長は、「憲法危機が解決される前に、自ら制限を定めるべきではない」との意見を述べた。
2005年6月、フランスおよびオランダは欧州憲法を受け入れなかったことで、EUは国際社会において政治危機に陥った。欧州憲法制定のねらいは、EUの一体化を高めて政策実現を加速させ、さらに拡大させるのが目的とされている。
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