【大紀元日本4月1日】人の世では、貪欲、怒り、疑い、私利などの情欲が常に影のように付きまとうため、いかにして身体、心、魂のバランスをとり、健全に発展させるかということが、人生で軽視すべからざる課題となっている。
ことわざに、「平生怒ってばかりいると、福の気をなくしてしまう」という。これには一脈の理がある。腹を立てたり、気持ちがしょげたり、慌てふためいたり、感情的に事に当たったりしたら、どうして物事をうまくこなせるだろうか?どうして人間関係をうまく処理できるだろうか?そうなれば、いい事もなくなるし、いい縁も失ってしまう。ならば、どこから福の気が来るのだろうか?天地には正気があり、もし善が浩然の正気を養い、意気揚々として、人に対して善をなせば、間違いなくこれまでとは違った日々を送れることになる。正義に富み、正気が凛々として正道を行き、気は山河のごとく壮大で、気位は非凡にして、善にはおのずから報いが生まれるのである。
私たちが純粋な心と正しい意図でもって人に善をなし、自らの物差しで他人を計ったり他人に求めたりしなければ、きっと相手も自然に、私たちの本当の善意を感じとるはずである。常に慈悲心さえ持てば、一切が変わりうるし、一切の良くない要素を正すことができる。自分が腹を立てなければ、相手も腹を立てることはない。ならば、悪い「気」などいったいどこから来たりしようか?!
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