世界初の1兆ドル富豪はいかに育ったのか? マスク氏の母が明かす6つの家庭ルール

世界一の富豪であるイーロン・マスク氏はこのほど、自身が率いるSpaceXのナスダック上場に伴う株価上昇により、世界で初めて総資産が1兆ドルを突破した人物となりました。彼が今日の成功を収めることができた背景には何があったのでしょうか。その陰で重要な役割を果たしたのが、母親のメイ・マスク氏です。

あまり知られていませんが、マスク氏には成功した兄弟姉妹がいます。弟のキンバル・マスク氏はテクノロジー起業家であり飲食業の経営者、妹のトスカ・マスク氏は映画プロデューサーです。

メイ・マスク氏は、子どもたちを勤勉で自立した人間に育てることを一貫した教育方針としていました。子どもたちの成長過程で6つの厳格なルールを設け、自らも実践してきたのです。その結果、この教育法は当初の目的を達成しただけでなく、期待を大きく上回る成果を生み、子どもたちに自主性と粘り強さを育みました。

伊隆·馬斯克(Elon Musk)與母親梅耶·馬斯克(Maye Musk)出席2022年Met Gala時尚慈善晚宴。(Mike Coppola/Getty Images)
イーロン・マスク氏と母親のメイ・マスク氏が、2022年のメットガラ慈善晩餐会に出席しました。(Mike Coppola/Getty Images)

 

(1)幼い頃から働く

メイ氏はCNBCに対し、自身が31歳でシングルマザーとなり、3人の子どもを育てるために懸命に働かなければならなかったと語っています。そして、その姿勢を子どもたちにも身につけてほしいと考えていました。彼女自身も幼い頃から父親のカイロプラクティックの仕事を手伝い、簡単な業務を担当していました。同じように、子どもたちも彼女が営む栄養関連の事業で、できる範囲の仕事を担っていました。

彼女は次のように振り返ります。「イーロンはワープロソフトの機能について説明するのがとても得意でした。キンバルもいつも喜んで手伝ってくれました」「トスカは私のオフィスに来て、医師宛ての手紙をワープロで作成してくれました」

こうした経験は将来、大いに役立ちました。例えば、イーロンとキンバルは幼少期から起業に触れ、自作したチョコレートに利益を上乗せして販売するなど、貴重な経験を積んでいました。
 

(2)大人のように行動することを学ぶ

彼女はこう説明しています。「私の両親は、私たちを信頼できる大人として扱ってくれました。その教育方針は、私が子どもたちを育てる際にも反映されています」

メイ氏は、子育てのために自分がどれほど苦労しているかを隠したことはなく、子どもたちを大人社会の困難や課題から遠ざけることもしませんでした。彼女によれば、3人の子どもたちは幼い頃から、この世界で生きていくためには努力して働かなければならないことを理解しており、そのため同年代の子どもたちよりも成熟していたといいます。

「私が家族の住む場所を確保し、食事を用意し、中古の服を買うために懸命に働く姿を見て育ったことは、子どもたちにとって大きな財産になりました」彼女は、この方法が子どもの責任感を育て、社会への理解を深めると考えており、できるだけ早く始めるべきだとしています。

2026年6月9日,梅耶·馬斯克(Maye Musk)與金巴爾·馬斯克(Kimbal Musk)出席翠貝卡影展活動。(Jamie McCarthy/Getty Images for Tribeca Festival)
2026年6月9日、メイ・マスク氏とキンバル・マスク氏がトライベッカ映画祭のイベントに出席しました。(Jamie McCarthy/Getty Images for Tribeca Festival)

 

(3)学ぶことへの責任を子ども自身に持たせる

子どもに自主的な選択の自由を与えることで責任感が育ち、将来に対する自信にもつながると、メイ氏は実感しています。

彼女は、イーロン、トスカ、キンバルに何を学ぶべきか指示したことはなく、読む本についても決して決めませんでした。すべて自分たちで探し、選ばせたのです。

「私は何を学ぶべきかを指示したことがありません。宿題を確認することもしませんでした。それは彼ら自身の責任だからです」「3人とも自分が進学したい大学を自分で選び、奨学金や学生ローンの申請も自力で行いました」
 

(4)ぜいたくな生活から遠ざける

メイ氏は、子どもを甘やかす教育方針には賛成していません。子どもたちにぜいたくではない生活を経験させることで、自分の力で生きていく力が身につくと考えていました。

彼女はこう振り返ります。「大学時代の彼らの生活は決して楽ではありませんでした。床に敷いたマットレスで寝たり、6人のルームメイトと暮らしたり、古い家に住んだりしていました。でも、みんなそれを受け入れていました」さらにこう語っています。「子どもがぜいたくな生活に慣れていなければ、どんな環境にも適応して生きていけます。甘やかす必要はありません。安全な環境だけ整えてあげれば、あとは自分でやっていけるようになります」

彼女は、3人の子どもを一人で育てるのは容易ではなかったものの、たとえ豊かな生活を与えられる状況でも、特権や優遇を与えようとは考えなかったといいます。良いものを手に入れるには、自分自身の努力が必要だと教えたのです。

托斯卡·馬斯克(Tosca Musk)與母親梅耶·馬斯克出席在紐約AMC林肯廣場的電影首映會。(Maye Musk)(Dave Kotinsky/Getty Images for Passionflix)
トスカ・マスク氏と母親のメイ・マスク氏が、ニューヨークのAMCリンカーンスクエアで開催された映画プレミアに出席しました。(Dave Kotinsky/Getty Images for Passionflix)

 

(5)創造力と好奇心を育てる

メイ氏によると、イーロンは幼い頃から非常に好奇心旺盛で、本を読みふけったり、将来の計画を思い描いたりしていました。彼女は、その創造力こそが後のビジネスでの成功につながったと考えています。

また、子どもたちは失敗を恐れませんでした。問題が起きても未来に目を向け、それを成長と改善の機会と捉えていました。彼女はこう語っています。「最初の頃、イーロンのロケットが爆発したとき、私は隅で縮こまり、泣きたくなるほど落ち込みました。でもイーロンは出てきてこう言ったのです。『問題がどこにあるのかを見つけよう。次は必ず成功する』と」

「彼はずっと好奇心に満ちていました。PayPalが売却された後、『宇宙ロケットをやるべきか、太陽光発電か、それとも電気自動車か』と私に尋ねました」「私は『一つのことに集中しなさい』と答えましたが、彼はその助言を聞きませんでした」
 

(6)人生の方向性は子ども自身に決めさせる

教育の選択を子ども自身に委ねたのと同様に、メイ氏は人生についても自ら責任を負わせることを重視しました。彼女は、責任感を身につけさせることが自立を育む最良の方法だと考えています。常に子どもを支援しましたが、問題を代わりに解決することはありませんでした。

「多くの親は子どものことで不安になりすぎます」彼女はこう助言しています。「大学や就職の申請書類は子ども自身に準備させてください。自分の将来には自分で責任を持つべきです」

この記事は、アメリカのライフスタイルメディアYourTangoの報道を参考にしています。

(翻訳編集 解問)

曾子衡