春が来た!茶摘みの季節だ!!

【大紀元日本4月21日】中国はおの故郷だ。中国人がお茶をこよなく愛飲してから1000年以上が経つ。唐朝の陸羽が著した「茶経」には、「杭州・銭塘の天竺、霊隠の二つの寺では、お茶が栽培されている」と記載されている。はやくも唐代には、お茶を飲む習慣が盛んであった。お茶は、お茶の樹の新芽と新葉を原料にして、一連の製作プロセスの後に製造される。茶摘みには、そのタイミングが重要だ。お茶に関する諺に、「三日前だと早く、絶好のタイミングは三日間だけ、三日後だとただの草」というものがある。したがって、三月下旬から四月上旬が茶摘みの好機に当たる。

重慶市郊外のお茶園(China Photos/Getty Images)

重慶市郊外のお茶園(China Photos/Getty Images)

お茶の製作過程は、「採青」「萎凋」「発酵」「殺青」「揉捻」「乾燥(初製茶)」「精製」「包装(成品)」が一連である。その中、「発酵」「殺青」「揉捻」「乾燥(初制茶)」などの数段階は、程度が同じでなく、使用される茶葉も同じではない。茶葉の種類は大変多く、分類方式も一つではない。産地、季節、茶樹の品種で区分したり、あるいは外観形状、色沢、香り、製法で区別したりする。葉の色で区別すると以下のようになる。

緑茶(主な産地:逝江省、福建省、雲南省、広東省、安徽省、貴州省、湖南省、河南省、日本静岡など):龍井、碧螺春、玉茶、煎茶(日本)
黄茶(主な産地:湖南省、四川省など):君山銀針、霍山黄茶
黒茶(主な産地:雲南省):普洱、沱茶
白茶(主な産地:福建省):白毫銀針、白牡丹、寿眉
紅茶(主な産地:雲南省、安徽省):工夫紅茶、砕紅茶
青茶(主な産地:福建省、広東省など):鉄観音、水仙

製作プロセスを簡単に紹介すると以下のようになる。

採青:お茶の樹から新芽と新葉を採る。老いた葉は役に立たない。柔らかく、みずみずしい部分で「茶青」ともいう。

採青(China Photos/Getty Images)

採青(China Photos/Getty Images)

萎凋:「茶青」を空気に晒し、余分な水分を蒸発させる。

萎凋(China Photos/Getty Images)

発酵:「茶青」と空気とで酸化させる。この過程を発酵と呼ぶ。
殺青:高温によって葉の細胞を殺す。茶葉を釜で炒ったり、蒸気で蒸したりする。

殺青(China Photos/Getty Images)

殺青(China Photos/Getty Images)

殺青(China Photos/Getty Images)

揉捻:「殺青」後に、茶葉を麺打ちのように手でよく捏ねる。

揉捻(China Photos/Getty Images)

乾燥:茶葉の水分を完全に蒸発させる。
初製茶:乾燥後の茶葉はすでに飲用できるが、外形が良くなく、品質も一定でない。

初製茶(China Photos/Getty Images)

精製:乾燥が十分でなければ再度乾燥させる。篩いにかけ、挟みを使い、選り分けたり、風を用いたりして、粉末と細片を取り除く。

最後に包装して、市場に送り出す。

賞味(China Photos/Getty Images)

重さを量って包装(China Photos/Getty Images)