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~家族で楽しく学ぶイソップ寓話~

ヒバリの親子【イソップ物語】自分で切り開く道〜ヒバリとその子供たちから学ぶこと〜

*「ヒバリ」は新緑の小麦畑に巣を作りました。日が経つにつれて、小麦はどんどん高く育ち、ヒナたちも元気に成長しました。ある日、金色に輝く小麦畑に、農業をしているおじさんとその息子がやってきました。

「この小麦はもう、収穫する時期だな」と農業をしているおじさんは言いました。「隣の人や友達を呼んで、収穫を手伝ってもらわないといけないな」

それを聞いて近くの巣にいた子ヒバリたちはとても怖くなりました。収穫する人々が来る前に巣を離れなければ、大きな危険にさらされることを知っていたからです。母ヒバリが食べ物を持って戻ると、子ヒバリたちは聞いたことを母親に話しました。

「ヒバリとその子供たち」イラスト:ミロ・ウィンター、出典:『子どもたちのためのイソップ童話』(1919年)パブリックドメイン

 

「みんな怖がらないで」と母ヒバリは言いました。「もし農業をしているおじさんが隣の人や友達を呼んで手伝ってもらうと言ったのなら、この小麦はまだしばらくは収穫しないよ」

数日後、小麦はすっかり熟して、風が小麦の頭を揺らすと、小麦の粒が子ヒバリたちの頭にひらひらと降り注ぎました。

「この小麦を今すぐ収穫しないと、半分は失ってしまうだろう」と農業をしているおじさんは言いました。「もう友達の助けを待つわけにはいかない。明日、自分たちで作業を始めよう」

その日子ヒバリたちが聞いたことを、母親に伝えると母ヒバリは言いました。

「それなら、今すぐここを出発しなくちゃいけません。もし誰かが他の人に頼らず、自分でやろうと決めた時、その決断が一番大切だということを、あなたたちも覚えておくべきです」

その日の午後、たくさんの羽ばたきと翼の音が聞こえました。そして翌朝、日の出とともに、農業をしているおじさんとその息子が小麦を収穫すると、そこには空っぽの巣がありました。

 

このお話から、私たちが学べることは、

『自分で頑張ることが一番大切だ』

誰かに頼る前に、まず自分でできることをしてみよう。

そうすると、必ず誰かが助けてくれる時が来るよ。まずは自分の力で頑張ってみよう!

 

〜せつめい〜

*1「ヒバリ」とは、小さくて元気な鳥で、広い草原や畑に住んでいます。春から夏にかけて、その美しいさえずりがよく聞こえます。

 

この物語は『イソップ物語』(1919年)から抜粋されたものです。

イソップ(紀元前620年頃–紀元前564年頃)は、ギリシャの物語作家であり、「イソップ寓話」として知られる多くの寓話を残した人物です。彼の物語はその道徳的価値を通じて、長い間、私たちの文化や文明に影響を与えてきました。これらの話は、子どもたちの教育や道徳的な人格形成に貢献しただけでなく、普遍的な魅力を持ち、大人たちがその中にある美徳や警告に耳を傾けたりすることで、自己反省にも繋がっています。