言わずと知れた中国の特権制度。食品や医療での「特供(特別供給)」により、共産党幹部や富裕層だけが、安全で高品質なサービスを受けられて来たが、いまや教育分野にまで、その手が届いた。
中国湖南省長沙市の教育当局は3月24日「今年から、高校入試で『高レベル人材』の子女を(一般受験生とは異なる)特別枠で選抜する新制度を発表し、波紋を広げた。
なお、いわゆる「高レベル人材(中国語:高層次人材)」とは、現地政府が認定した富裕層や幹部層で、年収50万元(約1000万円)以上の企業幹部が大半を占める。これにより、特権階級の子女は、一般枠(庶民の子女)の受験生と競わずに入試を突破できると言う。
教育の公平性を根底から揺るがす長沙市の新政策をめぐって市民からは、
「教育の不公平を合法化するものだ」
と反発も強い。
ネット上では、
「教育まで、特供(特権層専用)』か?」
「庶民は必死に勉強し、特権層は裏口入学だなんて許せない」
と、怒りの声が広がっている。
ほかには、
「関係者への賄賂やコネでその特別枠が買えるのでは?」
といった疑念も噴出している。

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