【大紀元日本7月20日】
手で字を読める子供たち
肉眼を使わず、手や体のある部位で字や図案を識別できる子供は、世の中に数多くいます。台湾大学の李嗣涔教授は、1999年に「指で字を読む訓練クラス」を開設して、7-14歳の69人の児童に4日間の訓練を受けさせた結果、11人の児童が手で字を読めるようになりました。
この実験は、まず字を書いた紙をアルミ箔で包み、それをさらに写真フイルム用のケースに入れました。そして、そのケースを子供たちに渡して、中の紙に書いてある漢字を読んでもらうことにしました。その結果、69人中11人が、手でこのケースを暫らく握った後、その中の字を正しく認識できました。
その他に、李教授は子供たちが耳で認識する能力についても実験しました。カラーのペンで紙に中国語と英語、或いは図案を描き、その紙を小さく折り畳んで、子供たちに耳で認識してもらいました。その結果、速い子供は数十秒で、遅くても数分間で正確にその字や図案を読み取ることができました。
さらに、2003年に李教授は一人の11歳の女の子に次のような実験に協力してもらいました。まず字や図案を書いた紙を黒い布袋の中に入れ、その布袋をこの子供に指で触らせて字を認識させようとしました。その結果、その女の子はいずれも簡単に、しかも、字の色さえも正確に認識できました。まるで目で見ているかのように正確に認識できたのです。しかし、特定な文字、例えば、「佛陀」、「イエス」、「菩薩」と書いたときは、彼女はまったく字が読めず、ただ、白い光りか或いは光っている十字架しか見えませんでした。「薬師佛」と書いた紙を読ませると、彼女は光が見えた以外に漢方薬の味も感じたといいます。
一般には、肉眼以外の視覚能力を超能力と考えることが多いですが、子供たちには、このような能力が普遍的に存在しているという報告もあります。中国で行なわれたある調査研究の結果によると、小学校低学年の児童にある程度の訓練を受けさせた場合、このような能力が現れる児童は、6割に達することさえあります。この点からいえば、肉眼以外の視覚能力は、超能力ではなくて、人間が本来持っている本能だとも言えるでしょう。ただ、この本能が、後天的な観念によって抑制され、成長とともに隠された状態になっただけで、まだ後天的な観念があまり形成されていない小さい子供のうちは、この能力が現れやすいという考え方もあります。
修煉によって、この能力を取り戻すことができる
佛家と道家の修煉理論の中に、「天目」という功能に関する記述があります。天目は、両眉の間にあり、第三の目とも言われています。古代の仏像や神像にもよく見られます。この天目は、肉眼に頼らずに物が見えるし、肉眼に見えないものでも見えます。
修煉界では、この天目は人間が本来持っているものだが、後天的な観念によって抑制され、隠されてしまう場合が多いので、多くの人のこの天目の功能は、成長とともに機能しなくなったと考えられています。修煉を通じて、後天的に形成された良くない観念が取り除かれたら、天目の功能をまた取り戻すことができます。
いろいろな仏像に示された天目の位置
天目は自分以外の力の制御を受けている
天目の功能を持っていても、肉眼のように自由に使うことはできません。上に述べた李嗣涔教授が行なった実験もその一例です。一般の文字はよく読み取れたのに、「佛陀」、「イエス」、「菩薩」のような特定の文字になると、読み取れなくなります。この現象から見れば、天目は、自己の意識以外に、自分以外の力の制御を受けていると言えます。この力は何でしょうか?今はまだ答えはありません。もしかすると、それは「佛陀」、「イエス」、「菩薩」などの神様かもしれません。
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