「鳥の巣」完成のため過酷な条件で働く作業員

【大紀元日本8月4日】最初は芝生で寝ている彼らに気づかなかった。しかし、一組の外国人夫婦が鳥の巣の中を撮影していた様子をよく見ると、彼らの撮影している角度が明らかに鳥の巣の全景を撮るようには見えず、さらには鳥の巣の一部分も写せる角度ではないことに気づいた。

不思議に思い前方を探すと「鳥の巣」を囲むフェンスの内側の芝生でたくさんの電力補修作業服を着た作業員が横になっているのを見つけた。皆とても疲れた様子で横になり、ぐうぐうといびきをかいているが、気分はとてもよくないだろう。

私は眠っている男性の一人に話しかけ、彼らが電力系統の作業員で五輪中の「鳥の巣」の電力保障のために残業しているということを知った。彼らはすでに連続3日間、眠る場所も正常な休憩時間もなく働いており、すべては五輪開催時に完璧に美しい[鳥の巣]を世界に見せるためだという。

しかし、管理人はそんな愛すべき作業員たちになぜこんな場所で休ませるのか。少なくとも仮設テントくらいは準備してもよいのではないのか。たとえ敷地内で寝ていても、いずれにせよ外国人に見えてはいけないだろう。まったく、何と言えばいいのかわからない。

(翻訳・市村)

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