パリで「脱共産主義」シンポジウム 欧州政治家ら、ポスト共産主義を討議

【大紀元日本11月20日】ベルリンの壁崩壊20周年記念を前に、フランスの政治革新基金は11月4日からパリで、「共産主義から離脱し、時代を変えてゆく」と題したシンポジウムを開いた。3日間にわたる討論で、仏前外相ヴェドリン(Hubert Vedrine)氏、『共産主義ブラックブック』の執筆者クールトア(Stephane Courtois)氏、ソマン基金幹事長ジョアニン(Pascale Joannin)氏など、欧州の多くの政治家と学者が一堂に会し、共産主義の欧州での誕生から滅亡までの歴史を振り返り、いかに共産主義の毒素を一掃してポスト共産主義社会を一層発展させるかを討議した。

東欧で共産主義の突然の崩壊

仏前外相ヴェドリン氏は、シンポジウムで「ゴルバチョフからベルリンの壁崩壊まで」と題する講演を行った。当時仏大統領のスポークスマンを務めていたヴェドリン氏は、ベルリンの壁が崩壊した前日に演説で、ドイツの統一は半世紀以内には考えられないと主張したばかりだった。ヴェドリン氏によると、ベルリンの壁崩壊のニュースが届いた際、欧州各国のリーダーらは驚きのあまり信じられなかった。英サッチャー首相は驚愕、独コール首相は情報を伝えた顧問に狂気の沙汰と言った。仏ミッテラン大統領もどうすればよいのかしきりに尋ねていたという。

▶ 続きを読む
関連記事
 【大紀元日本11月17日】20年前、ベルリンの壁は轟然と崩壊した。 いかなる強固な堡塁であっても、瞬時に崩壊する可能性がある。一分の隙もないかに見える鉄のカーテンであっても、巨大な運命の手を防ぐこと
 【大紀元日本11月14日】ベルリンの壁が20年前の11月9日に崩壊したことについて、中国貴州省の著名な民主活動家で時事評論家である曾寧氏は、ベルリンの壁崩壊は天安門事件と因果関係があり、中国では今、
 【大紀元日本11月11日】20年前に共産体制が欧州で終結し、欧州統一をもたらしたベルリンの壁の崩壊記念日の9日、自由世界各国の首脳と民衆がベルリンの中心にあるブランデンブルク門の前に集まり、自由の勝
 【大紀元日本11月10日】ベルリン現地時間9日夜8時、冷戦終結と欧州統一のシンボルであるブランデンブルク門の前に、20年前のベルリンの壁崩壊の光景が再現された。壁崩壊をモチーフにした約1000個の巨