【大紀元日本8月26日】地球外の文明を探査するプロジェクト「地球外知的生命体探査(通称:SETI、セチ)」の天文学者セス・ショスタック氏(Seth Shostak)は、25年以内に地球外生命体の存在をドレイクの方程式(Drake Equation)により証明することができると22日に開かれた同研究所の集会で発表した。
「ドレイクの方程式」とは、人類とコンタクトする可能性がある地球外知的生命体の数を計算する方程式。銀河系で恒星が形成される速さ、惑星を有する恒星の割合、惑星に生命が実際に発生する割合など7つの要素が考慮されている。同方程式は1961年、SETIの先駆者で天文学者のフランク・ドレイク氏(Frank Drake)が発表した。
この方程式がどれほど信頼できるものかは明らかにされていないが、SETIに参加する専門家らが数字をはじき出している。SF小説家として日本でも有名な天文学者カール・セーガン(Carl Sagan)氏は、我々とのコンタクトが可能な地球外知的生命体は100万個と推計し、SF小説家アイザック・アシモフ氏(Issac Asimov)は67万個と算出。ドレイク氏本人はより堅実に、1万個と推定した。
ショスタック氏は、近い将来、人類は地球外知的生命体からの情報をキャッチできると予測している。また、カリフォルニア州北部のアレン望遠鏡アレイ(Allen Telescope Array)は2015年からの全面的な稼働を予定しており、その時になれば数10万の星をスキャンし、多くの地球外知的生命体の情報を探ることができるという。
ショスタック氏はまた、地球外知的生命体の発見よりも、キャッチした情報を解読するために費やす時間の方が長くなるだろうと話す。ネアンデルタール人が現在の人類を見て驚くのと同じくらい、地球外知的生命体は我々より科学的に進んでいることが予想されるからだ。
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