【大紀元日本11月20日】広東省韶関市の丹霞山金亀岩廟遺跡で、巨大な岩で作られた棺が発見された。この棺は遺跡から10メートルほど離れた断崖絶壁の隙間に隠れており、上を向いてみてもほんの一部しか見えない場所にあるという。
棺の形や墓葬の状態は他の地区の穴葬や懸棺葬(けんかんそう:きりたった崖の中腹に木材を刺し、棺を置く)とは異なり、埋葬方法の難易度が高い。これが、棺を長期的に保つ要因となっているようだ。現地の村民によると、この岩棺葬の年代に関する情報を知る者はなく、埋葬の謎に関しては専門家の研究を待つしかないという。
『仁化県志』によると、同県は嶺南に位置し、古代の住民は「百越族」に属していた。漢代以前、丹霞山のある粤北地区は彼らの天下だった。百越族の習慣では、人が死ぬと切り立った崖や洞穴の隙間に埋葬される。
時代の移り変わりと共に、岩棺葬棺は徐々に謎となり、現地の歴史や埋葬習慣についての重要な資料となった。
(翻訳編集・市村)
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