スマート財布 節約に優れもの=米国

【大紀元日本12月11日】プラスチック・マネーでなんでも支払いが済んでしまう時代、苦労して貯めたお金を大事に使うという感覚は、容易に薄れやすいもの。米国マサチューセッツ工科大学・メディアラボ(Technology Media Lab)でプロダクトデザイナー(Product designer)を務めるジョン・ケストナー(John Kestner)氏は、経済感覚を高めるスマート財布を開発した。ユニークな方法で、利用者の無駄遣いに歯止めをかけることが期待されている。

この財布には小型コンピューターが装着され、ブルートゥースで接続した利用者の携帯電話からネットワークを通じて銀行口座の情報が得られる仕組みになっている。この情報をもとに、スマート財布は利用者が散財しすぎないよう働きかけるという。

3種類のスマート財布

ケストナー氏によると、今のところ3つの試作品がある。

「我慢の母」とネーミングされた蝶つがい付きの財布は、利用者の銀行口座の残高が少なければ少ないほど、開きにくくなる。また、内部に小さな振動モーターがついた「マルハナバチ財布」は、利用者の銀行口座から取引(インターネットショッピングやクレジットカードでの支払い)が行われる時、財布がブンブンと音を立ててうなる仕組みになっている。三つ目のピーコック(クジャク)財布は、利用者の銀行口座の残高によって膨らんだりしぼんだりし、無駄遣いしないよう注意を促すという。

ケストナー氏は、銀行や消費者から需要があれば量産化も考えたいと話している。

 (翻訳編集・李頁)