<中国人ブログ> 中国の富豪を恨まないなんて 私にはできない

【大紀元日本5月13日】共産中国は億万長者の国?中国富豪ランキング調査に最も権威的な「胡潤資産報告」(胡潤とは英国人経済ジャーナリストRupert Hoogewerf 氏の中国語名)の2011年版によると、2010年末の時点で、中国国内で1千万元(約1億2千万円)以上の資産を持つ人は、96万人に達しており、そのうち、資産が1億元(約12億円)を超えた人は6万人もいるという。

かつて貧富の差において「絶対的な社会平等」を誇っていた共産中国は現在、毎年10%増のスピードで富豪が増え続けていると言われる。ここ十数年、貧富の差はますます拡大しており、国連が設定する極貧困層の消費レベルよりも低い貧困層人口は1億人を超えているという。このような中国では、富豪を恨む感情が普遍的に存在する。中国人ブロガー陳開頻さんは、最近発表した「中国の富豪を恨まないなんて、私にはできない」というタイトルのブログ日記で、この「恨む」感情を綴っている。

以下はそのブログ日記の抄訳。

「先に富んだ中国人はどんな手段で富んだのか、どれほどお金を持っているのか、おそらく自分でもわかっていない。フランスのある高級レストランで、5人の中国人が一回の食事で82年製のシャトー・ラフィット・ロートシルトを12ボトルも飲んだようだ。この種の赤ワインは1ボトル6万8千元(約82万円)もかかる物。あまりにびっくりしたフランス人は、在庫が足りないため、三つのレストランからようやく12ボトルを揃えた。

イギリスの貴族学校では、至る所でアジア人学生の顔を見かける。その大半は中国大陸の共産党幹部の子どもたちだ。そこの学費は年間50~60万元(約600~720万円)かかる。

アメリカは中国人がいっそう熱愛する国だ。中国の政府幹部たちは、アメリカに移住した子供がいないと、仕事先で見下されているようだ。

浙江省杭州市のある銀行の頭取が引っ越した後に、その家に越してきた新しい住人が、床の下から数千万の人民元を発見した。ぴっくりした住人がその頭取に伝えたところ、「そうか。忘れてた」とあっさり返されたという。

このようなお金持ちの例は挙げきれないほど多いのだ。彼らは一体どのようにして富豪になったのか?

ある土地開発業者が行ったパーティで、一人の経営者がお酒の力に負けて本音を話した。「私はずいぶん儲けたと思うだろう。でも、大半の儲けは政府幹部に取られてしまった」。彼の本音にその場にいた業者らが全員拍手していたという。

「温州市では、あるお茶工場(国営)の工場長は、数十年もそこで働いていた人たちをリストラして、一人に1万元ぐらいのリストラ費用を与えたが、その後国有だった工場と土地を土地開発業者に売った。元々自転車で仕事に通っていたこの工場長は、一晩で億万長者に変身した。

企業が国営から民営化する過程で、このように億万長者になった人は中国にたくさんいるだろう……。つまり、中国の成金はすべて政府との絡みなのだ。

中国政府は今、「調和」を国の管理の第一目標にしている。つまりお金持ちを恨まないこと。しかし、私にはできない。みなさんはどうだろう?」

(翻訳編集・趙莫迦)
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