脂肪肝の予防 抹茶が効果的

昔は各家庭でお米を中心に大豆、野菜、魚などを取り入れバランスの良い食生活を送っていました。しかし、今では肉食中心の糖分や高脂肪、高コレステロールの食事が増え、脂肪肝に悩む人がいます。

脂肪肝とは、多量のトリアシルグリセロール(中性脂肪の一つで略称TGまたはTAG)が肝臓に纏わりつき、フォアグラ状態になることを指します。脂肪肝は、肝炎、肝硬変、肝臓ガンに進行する可能性があります。脂肪肝患者は普段自覚症状がないため、知らない内に病状が悪化することも指摘されています。

漢方や中医学の理論によると,脂肪肝は脾臓不振、脾臓衰弱に属します。過剰な脂肪が肝臓に沈着し、肝臓辺りの気血の疏泄(そせつ)不足や失調を引き起こすからです。治療法は原則として肝胆の血流をよくし、余分な水分を除去し、脾臓を丈夫にすることを目指します。

台湾台北市立聯合医院漢方・中医学の周宗翰(しゅう そうかん)医師は、抹茶の中に含まれる豊富なカテキンが、肝臓の解毒作用をする酵素を活性化させる働きを持ち、肝臓に堆積している脂肪分を除去することができるとしています。周医師によると、朝食と昼食後にそれぞれ300ccの抹茶を飲むと、脂肪の蓄積を抑えられるということです。

また周医師は、適度な運動、低脂肪や糖分を控えた食事、果物を控えることなども効果があるとアドバイスをしています。                          

(翻訳編集・潤)

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