北京の大気汚染が肥満症をもたらす 米中合同チームの研究結果
米デューク大学と中国の合同チームが研究の結果として、大気汚染の進んだ空気が人体の代謝機能に影響を及ぼし、肥満をもたらすと発表した。合同チームが実験用マウスに対し、3週間から8週間にわたって北京の汚染度の高い空気を吸入させたところ、マウスの体に体重増加と心肺機能及び代謝機能障害が起きたという。以下は、同大学が公式サイトで発表した実験報告の抄訳。
実験対象は妊娠中のマウスとその子ども。それぞれ2組に分け、1組には深刻な大気汚染が起きている北京市内の空気を、もう1組には浄化処理を施した同市の空気を与えた。
19日後、汚染された空気環境に置かれた妊娠中のマウスの肺と肝臓には肥大と炎症が見られ、もう1組のマウスと比較して、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値が50%、中性脂肪が46%、総コレステロール値が97%増加していたとともに、2型糖尿病の前兆であると言われるインスリン抵抗性も増加していた。母マウスと同じケージに入っていた子マウスにも同じような結果が見られた。
関連記事
米下院は6月12日、政府効率化省(DOGE)の提言を一部法制化し、公共放送や海外援助などを対象とする94億ドル規模の予算削減法案を可決した。法案は共和党のスカリス議員が提出し、国際開発援助の縮小を盛り込む。上院では過半数での可決が可能とされる。
[上海 22日 ロイター] - 2021年に世界保健機関(WHO)の大気質基準を満たした国はゼロだった。6475都市を対象とした調査の結果が22日公表された。 WHOは昨年大気中の微小粒子状物質「PM2.5」の許容濃度を変更し、1立方メートル当たり5マイクログラムとするよう指針を強化した。 ただ大気汚染の実態を監視するスイス企業IQAirによると、調査対象の都市のうちこの基準を満たしていたのは全体
「白血病」という病気があります。
半世紀前であれば、この病名には、当時の医療で完治がかなう希望的な響きはなく、むしろ「不治の病」として、小説や映画における主人公の「残された人生の時間」が描かれる題材にもされていました
イタリアでの新しい研究では、毎日の汚染物質濃度と院外心停止(OHCA)の発生率との間に密接な関係があることが判明しました。一酸化炭素、二酸化硫黄、ベンゼンなど汚染物質への短期暴露がOHCAのリスクを高める可能性があることを示しています。
米国のハーバード大学とボストン大学の最新共同研究は21日、中国当局が提示した大気汚染データと中国の米国大使館が観測したデータとの間に「統計上の大きな差がある」と指摘した。