解禁か再参入か
分析:中国入りの願望強いフェイスブック 宣伝部長とも会談
世界最大のSNSフェイスブック(Facebook)創始者マーク・ザッカーバーグ氏は、中国政府主催の発展フォーラムに参加するため訪中している。それが開催される前から、同氏の行動に注目が集まっている。大紀元コラムニスト・周曉輝が中国政府とザッカーバーグ氏の思惑を分析する。
ザッカーバーグ氏は、19日には中国共産党序列5位の劉雲山・政治局常務委員と会談し、その前日の18日には、大気汚染警報が出されるなか、天安門広場前を笑顔でジョギングしている様子を自身のフェイスブックに上げた。
情報統制のため、フェイスブックは中国本土では使うことができない。会談したのは、ネット検閲や規制も指示する共産党宣伝部のトップである劉氏。中国のネットでは「これほど滑稽な会談は見たことがない」「企業と話し合うが、ネットユーザーたちとは話合わない」「フェイスブックを知っているのだろうか」などと、けげんな声が相次いだ。ザッカーバーグ氏の無謀なランニングも、共産党への機嫌取りではないかと、同氏への悪印象につながった。
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