4月19日、20日の二日にわたり、日本公演最初の会場、名古屋の愛知芸術劇場 大ホールで神韻世界芸術団の2公演が行われた。観客に感想をうかがった。
「綺麗な衣装と表情が印象的」朝霞さん
朝霞さんは、チャイナ服を象ったデザインの素敵な装いで神韻を鑑賞した。今回で2度めとなる。「技術の完成度が高く感動した」とダンサーの呼吸のあった動きや映像とのコラボレーションを指摘。「古典物語にも知らないことが多く、楽しく鑑賞した」と語った。
色彩のあざやかな服や中国文化を映す衣装、中国茶が好きで、日本舞踊や二胡もたしなむ朝霞さんは、今回の鑑賞も堪能した様子。「特にダンスの衣装、そしてダンサーの表情が綺麗で、印象に残った」という。
沖縄から名古屋へ神韻鑑賞
遠方から足を運んだ人もいる。上里民洋さんもその一人だ。Facebookで知り、沖縄から公演を観に名古屋を訪れた。
上里さんは開口一番「喋りたくないくらい感動した。とにかくすばらしい」と賞賛した。
世界の歴史を勉強しているという上里さんは、「これからは東洋文明が主導権を握ると確信している。日本と中国がこれから新しいアジアの光になる」と述べた。また、人の心が主体となる将来についても述べた。「日本は『真善美』で、神韻は『真善忍』。ハートは同じ」。
独自の文化を守り育む琉球。チベットやモンゴルなど、民族の多様性を讃える神韻の側面にも深く共通するものを見出された上里さんは、その琉球で、神韻を形作りたいと語る。「友人に紅型を作っている人がいる。この神韻のつくりを沖縄でも形にし、そして合流したい」と創造をかきたてたようだ。
「またお弟子さんたちと来る」小出淑子さん
踊りの先生である小出淑子さんは、音楽についてもコメントした。自分も二胡の演奏会に行くが、オーケストラがつく神韻は「チケットがお安い。お値打ち」と勧められた。
「メッセージも良い、司会も爽やかで 分かりやすかった」と感想を述べた。神韻は、ダンサーの動きに合わせてバックスクリーンの動画が、時代変化や季節、花々の移り変わりを移す。「歌舞伎で後ろの断幕の振り落としのようなものはあるが、こういうのは初めて」と話した。
「友人やお弟子さんたちと来たい」と来年の公演を今から楽しみにしていた。
「中国を超えた古典文明」外狩さん
ファイナンシャルプランナーの外狩さんは、オーケストラやクラシックを好み、銅鑼や二胡などを耳にすることが楽しみだったという。「生のオーケストラに非常に感動した」と語る。
中国では上演できない状況について「日中の関係はあるが、中国を超えて古典文芸を楽しめるのがいいと思う」とコメントした。
神韻はこのあと、大阪(4月22日、尼崎のあましんアルカイックホール)、東京(4月24日~26日、新国立劇場)へと移動する。チケットの詳細は公式ホームページか、フリーダイヤルのコールセンター0120-91-8487(10時から19時まで)まで。
(文・紫金)
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