天津で、エアバス社の新機種を中国で展開するセレモニーが3月行われた。客人を迎えるコンパニオン(FRED DUFOUR/AFP/Getty Images)

中国、交通インフラに4.7兆元の景気刺激計画を発表

中国交通運輸部の公式ウェブサイトは5月11日、国家発展改革委員会(発改委)と交通運輸部が合同で制定した『交通インフラ設備重要プロジェクト建設3年間行動計画』を公表した。2016年~18年まで鉄道や空港、道路、都市部地下鉄など重点に実施するプロジェクトは303項目にのぼり、総投資金額が4兆7000億元(約78兆4900億円)。

国内経済金融情報サイト「鳳凰財経」によると、同計画では今年に実施予定の建設プロジェクトが131項目で投資額が2.1兆元。17年と18年はそれぞれ92項目と80項目を実施する予定で、投資額がそれぞれ1.3兆元。

同計画内容をみると、国内総生産(GDP)増長率目標を保障するためこれまで実施してきた刺激策とほぼ同じ物だ。一部の専門家は過去と同様な刺激計画を実施すれば、過熱化した不動産市場や過剰生産能力、債務急増などなどの問題が一層深刻化になるのを懸念する。

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