中国政府の指名手配トップ汚職高官、13年ぶり自首帰国、逮捕

中国政府が発行した100人の国際指名手配者リストのトップとしてしられる、汚職を行った元高官・楊秀珠容疑者(70)が11月16日午後、自首するため米国から帰国し、逮捕された。香港メディアは以前、楊容疑者が本国に送還された場合、江沢民派の常委、張徳江の汚職が明るみに出る可能性があると報じていた。

楊容疑者は13年に渡り海外で逃亡生活を続けてきた。中国共産党浙江省温州市の副市長や浙江省建設庁の副庁長などを歴任。中国当局は、同容疑者が汚職により2.5億人民元(約39億7000万円)を着服したことを公表している。

北京当局は15年4月、海外逃亡中の汚職官僚に関する国際指名手配者100人のリストを公開したが、楊容疑者をそのトップに指定し「中国第一女巨貪(中国一の女汚職官僚)」と形容した。

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習近平主席の訪米前、長年米国に逃亡していた「汚職幹部」の楊進軍(57)が中国へ強制送還された。中国政府が公表した海外に逃亡中の元幹部ら100人のなかで、はじめて強制送還されたケースとなる。楊進軍は「ナンバーワンの女性腐敗幹部」と呼ばれる楊秀珠の弟。
公的資金を横領し、12年前に中国国外へ逃亡した浙江省の元高官・楊秀珠(69)が最近、米国でメディアの取材に応じ、逃走の理由は「江沢民元国家主席の家族の怒りを買い、政治的迫害を恐れたため」と主張した。国連の反拷問条約に基づき、楊は、強制送還は避けられるという。専門家は、楊のケースは、他の海外逃亡中の汚職官僚に「生きる道」を示したと分析した。