フィデル氏は、2003年、広島を訪問した際、平和公園において献花及び原爆資料館を視察した後、芳名録に「人類は、このような経験を、二度と繰り返してはいけない」と記帳した(AFP/Getty Images)

前キューバ国家評議会議長 フィデル・カストロ氏 死去

フィデル・カストロ前国家評議会議長が25日午後10時29分(日本時間26日午後0時29分)、90歳で死去した。弟のラウル・カストロ現議長が国営テレビで伝えた。

フィデル氏は1959年のキューバ革命で親米のバチスタ政権を武力で倒した後、米国が61年に国交を断絶すると、社会主義路線を宣言。62年には「キューバ危機」が勃発し、当時、全面核戦争が起きるのではと全世界が固唾を呑んだ。その後2006年体調を崩し、2011年、弟のラウル氏が後任につくまで46年に渡ってキューバの最高指導者だった。

フィデル氏は、2003年、広島を訪問した際、平和公園において献花及び原爆資料館を視察した後、芳名録に「人類は、このような経験を、二度と繰り返してはいけない」と記帳した。また安倍総理が、今年9月、キューバを訪問した際も、フィデル氏は再び核兵器の恐ろしさに触れ、両国は核兵器のない世界を実現することにおいて一致していると述べたという。

(大道)

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