中国漫画「どうして勉強するの?」が話題に 行き過ぎた学歴偏重を顧みる

中国メディア「梵天都市報」などの政府系微博(ミニブログ)に、ネット上で話題の漫画「孩子,我为什么要你努力读书?(ママが頑張って勉強しなさいって言うわけ、あなたに分かる?)」数点が転載された。ごく短いセリフとシンプルな絵柄で構成されているが、受験教育一辺倒の中国において、本当の教育とは何かを深く考えさせられる。

最初の漫画では、男の子と母親がこんなやりとりをしている。

「ママ、いい成績を取ったらたくさんお金を稼げるの?」

「大金を稼がなければならないってことはないの。だけど視野や見聞を広めるのは大切よ」

そして最後は、

「努力して勉強しても大金を稼げるとは限らない。だけどもっと大きな世界を見渡せるようになる」

と結んでいる。

次の漫画はこんな風だ。

「ママ、今回のテスト、ダメだった」

「次に頑張ればいいじゃないの。あなたが大きくなったとき、学校があなたを選ぶのではなく、あなたが学校を選ぶようになったらいいとママは思っているわ」

 そして最後には、

▶ 続きを読む
関連記事
 【大紀元日本9月9日】9月に入り、中国の大学では新学期が始まった。学生たちは大学院生という「席」獲得の受験戦争に加え、教室内で自習用の席を獲得するための戦いに、競り勝たなければならない。敗北した学生
 【大紀元日本5月1日】中唐の詩人・孟郊(もうこう)の詩に「登科後」という一首がある。書き下し文で次に記す。 「昔日の齷齪(あくせく)誇るに足らず。今朝、放蕩(ほうとう)として思いは涯(はて)無し。春
【大紀元日本7月4日】「河北省楊汭副省長の博士論文は盗作だ」―『中国経営報』の晏耀斌記者はこのほど、自身のミニブログでこうつぶやいた。このつぶやきをきっかけに、幹部らの学歴の信憑性を疑問
北京大学考試(試験)研究院の院長が、上海で大学入学の面接試験を行った。受験した高校生たちは完璧なほど成績優秀だが、個性と臨機応変さに欠け、まるで画一的に生産された家具を見るようだったと院長がその印象を語っている。中国共産党が推進してきた点数偏重の教育制度が、またも非難を浴びる格好となった。