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市場経済ゆるがす中国の外資ボイコット ブーメランで損するのは中国
中国の実業家・郭学明氏は、2012年の尖閣諸島をめぐる領海争議で日中それぞれの相手国感情が最悪レベルとなったとき、日本企業との交渉に失敗した経験をつづった。郭氏は、「愛国心」のような不安定要素が市場経済の基盤をそこなってはいけないと警鐘を鳴らす。郭氏の微信アカウントで今年3月7日に発表されたものを抄訳した。
2012年10月のある日、瀋陽日本総領事館の松本盛雄・総領事(当時)に誘われ、百貨店「瀋陽伊勢丹」内の日本食レストランで夕食をともにした。当時、中国各地では反日デモが巻き起こり各地で日本車が破壊されていた。松本氏は、私の意見を聞きたがっていた。
松本氏は、日中の友好を提唱する外交官として、積極的に日本企業へ中国投資を誘致していた。私たちは2010年春、瀋陽の経済技術開発区の日本工業団地の開設式典で知り合った。その後、すぐに松本氏は私の会社を見学しに来た。
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