トランプ政権、中国の為替操作国認定を先送り
トランプ米大統領は12日、「中国は為替操作国ではない」と発言した。それを受けて、米財務省も今週中に公表する主要貿易相手国の為替報告書(上半期分)で、中国を為替操作国に指定しないことを明らかにした。
大統領は選挙中から、中国が輸出競争力を高めるため人民元の対ドルレートを人為的に低水準に抑え、両国の貿易格差をもたらしていると批判し、是正策として、就任後に中国を為替操作国に認定することを宣言していた。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙の取材に対して、トランプ氏は選挙公約に掲げていたにも関わらず今回の決定に踏みきった理由について、次の2点をあげた。▼中国は直近の何カ月間、人民元の相場をコントロールしていない ▼現時点で認定すれば、北朝鮮の核・ミサイル問題にめぐる両国間の対話にマイナスな影響をもたらす。
(翻訳編集・叶清)
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中国外務省は、習近平主席が時間)、トランプ米大統領と電話会談し、北朝鮮問題などについて協議したと発表した。