(WANG ZHAO/AFP/Getty Images)

筋金入りの反米・反日の運命は?笑うに笑えぬ中国ネット小話 第5弾

人気シリーズ「中国ネット小話」第5弾。日本に住んでいると、「邪悪さ」「凶悪さ」が何かとは、感じにくいかもしれない。いっぽう、共産党が独裁体制を敷く隣国・中国では、堂々と悪徳な人物が権力を握るため、道義を無視した不正がまかり通る社会環境にある。この地で「正義」「誠実」を見出すことは難しいが、ひとたび真理を見つけたら「決して手放さない」と神に誓って勇気を示す人がいる国でもある。

例えば、不利益を被っても裁判で真実を問う人権弁護士のように。例えば、投獄のリスクを冒して事実を報道しようとするジャーナリストのように。そして、連行され拷問を受けても、信条を硬く貫く法輪功学習者のように。彼らのような芯の強さを、検閲の網をかいくぐりながら小話で中国社会問題を訴えるネットユーザの言葉の端々にも、感じることができる。

今回も、中国ネットユーザによる、ウィットにとんだ小話が並んだ。自由と独裁の政治について比較した「前者は天才によってつくられた、バカでも運用できる制度。後者はバカによってつくられた、天才でも運用できない制度」との例えには、思わず「座布団一枚!」と言いたくなった。

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中国で最も背の高い人物をご存知だろうか。バスケットボールの姚明(ヤオミン)選手や障害走の劉翔(リュウシャン)選手を思い浮かべるかもしれないが、本当の「巨人」は内モンゴルに暮らす鮑喜順さんだ。2メートル36センチの彼と比べれば、他の村人はまるで小人のよう。様々な分野で活躍できそうな彼だが、高身長ゆえの意外な悩みを抱えていた。
情報検閲の厳しい中国ネットユーザは小話を作るのが上手い。このたび、中国の得意なビジネスに「土地・資源・労働力を売る」と指摘した。ここには、バブルを生みだす当局の土地政策や、G20などで問題視された過剰な中国鉄鋼輸出量、そして現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」では、海外で計画性が疑問視されるインフラ事業に、中国人労働者は次々と派遣され、現地の雇用ほか経済効果が薄いとする問題などを揶揄している。
今年6月、フランス共産党総書記ピエール・ローレン氏は、年内に国の共産党は消滅すると自ら「解体」宣言した。ソ連解体で急激に求心力を失い、衰退する世界の共産主義政権国。残されているのは、中国と北朝鮮だけとなった。この2国は、最近の共産主義崩壊の歴史を、どうみているのだろうか。
大紀元編集部は、独自に中国国内外のネットの短文投稿サイトなどで、中国人による中国についての風刺ストーリー「中国ネット小話」をまとめている。今回は第6弾。心と環境を投影するネット小話を通じて、独裁体制のなかを生きているがゆえに形成された、今日の中国人の考え方について、知る材料になる。
両親の帰りを待ちつつ、がれきの上で宿題をする子供。中国の強制取り壊し現場にいた警官がとった写真が、波紋を広げている。