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ミッキーマウスも中共仕様に?共産党の「紅色観光」
北京の頤和園(いわえん)は、世界遺産にも登録されている清王朝時代の庭園だ。近くの昆明湖からは、画のように洗練された美しい設計を望むことができる。しかし、歴史遺産に不釣り合いな、五星紅旗をたなびかせる中国共産党宣伝事務所が、このたび園内に設立される。
中国のニュースポータルサイト新浪は10月30日、頤和園に「党の精神を伝える党代表事務所を設立する」との国家観光局の発表を報じた。李金早・国家観光局長は最近の会議で、党のイデオロギーを拡散させることの重要性を強調した。
観光局は最近、共産党の歴史上、ゆかりの地をめぐる「紅色観光」を国内外に推し進めている。 ツアーの例は、人民解放軍が徒歩で1万2500キロを移動した「長征」軌跡をたどるものや、日中戦争の拠点訪問、建党に係わった人物の出生地めぐりなどだ。2005年、観光局は紅色観光の指定景勝地100選を発表し、観光スポットとして推奨した。
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中国でチベット仏教文化を抑圧する新たな動きがあった。当局はこのほどチベット仏教の最大の佛学院に進駐すると通達した。共産党委員会を強制に設立し、党の幹部が院長など要職を総なめすることになる。内外のチベット人社会から「学院が共産党学校に化した」などと反発が高まっている。
中国共産党は最近、国内の大学や民間企業での党支部(党の末端組織)の設立を強化している。外資系企業にも、党組織による企業統治への介入を強めている。専門家は、共産党が体制崩壊を免れるために、党による完全支配を維持する目的があるとみている。
「帰化人として外国人参政権大反対。中国民主化支持。中共がいる限り、日中友好は日本人の片思いにすぎない」。フォロワー5700人以上、毎度のツイートは数百回転載されている、注目Twitterユーザの地蛋(ジダン)さんのプロフィール文章だ。地蛋さんは、日本に帰化した中国出身者。十数年前に中国を出て日本の中部地方に渡り、今は日本企業に勤めている。