スポーツ選手も子供の夢(Koichi Kamoshida/Getty Images)

<在日中国人の目> 「子供の夢」には深い訳が…

先日、我が子の4年生の最後のイベント、「1/2成人式」に出席した。企画から、プログラム作り、会場の飾り付けや司会まで、すべて10歳の子供たち自身が主体になって行ったことにすべてに感心しきった私は、1人ずつのスピーチ、「私の夢」を聞いているうち、笑いと共に、なぜか目の奥からジーンとこみあげてくるものがあった。

「自由でいいな、正直でいいな、『立派』な夢じゃなくていいな」と思ったのは中国人の私だけかもしれない。定番の野球選手にケーキ屋さん、ペットショップの店員に、レーサーや棋士まで、どの子ものびのびと自分の思いを正直に語っていた。

中国では見られない光景だ。4年生どころか、1年生に聞いても、きっとこれより遥かに「大人」っぽい回答が返ってくる。中国では子供達の就きたい職業の第1位は「実業家」らしい。また、「賄賂がもらえる幹部になりたい」と本音を漏らしてしまった子供の発言もネットで話題になっていた。

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在日中国人はいつも何かと肩身の狭い思いをしている。15年前に初めて日本に来た時は、お金の価値の違いに驚き、経済的に肩身の狭い思いをした。その後、中国の大都市が発展しその差も縮まったように見うけられたが、今度は中国人の犯罪が日本で社会問題になり、メディアにも度々取り上げられた。