中国伝統文化百景

「女媧」人類創造の女神

盤古が天地を切り拓いた後の世は、人間などの生命がおらず、荒涼たる世界であった。そこで、人類の創造主である女媧が盤古に次いで中国文明史に登場した。

女媧は人を造るばかりではなく、創世や文化伝授なども行った。彼女の主な功績は、土を捏ねて人を造る他、石を練って天を補修して人を救うこと、婚姻制度を定めて人類を繁殖させること、笙簧を発明して人類を教化することなどが挙げられる。

女媧の功績は、「上際九天、下契黄壚、名声被後世、光輝重万物」(上は九天を際め、下は黄壚を服し、名声は後世に被り、光輝は万物より重し)(『淮南子』覧冥訓)と解釈され、史上における評価はきわめて高い。

▶ 続きを読む
関連記事
古代中国の周代で行われた冠礼は、成人を年齢ではなく徳と責任の成熟で認める儀礼だった。日本の元服にも継承された「成人という身分」の原点を探る。
いま、「成人」という言葉は、主に「年齢」を表すものとして使われています。「何歳からが大人か」という数字の話はよ […]
イエスは弟子の一人ペトロに対し「鶏が鳴く前に、あなたは三度、私を知らないと言うだろう」と言った。ペトロは、後に初代ローマ教皇となり、イエスの十二使徒の中でも指導的な立場にあった存在だったという。ペトロは、イエスのその言葉に対して「あなたと一緒なら、牢に入ることも、死ぬこともいとわない」と答え
胃が重い、おせちに少し疲れた――そんな頃に迎える一月七日。七草がゆは、実は「人という存在そのもの」を祝う日から生まれた習わしでした。
昼間のルーヴルで起きた大胆な宝石盗難事件。奪われたのは、王妃や皇后たちの人生と歴史を映す至宝でした。宝飾に刻まれた栄光と波乱、その知られざる物語を辿ります。失われたのは宝石だけではありません。