李首相の訪日、霞が関で法輪功迫害停止呼びかけ
中国気功法の法輪功は、中国大陸で今もなお共産党政府に弾圧されている。日本在住の法輪功学習者たちは東京・霞が関で5月9日、日中首脳会談のために訪日していた中国李克強首相ら中国要人に対して、非人道的な迫害を停止するよう呼びかけた。また、日本政府には、迫害停止に向けて中国政府に働きかけるよう求めた。
学習者たちは一様に迫害停止のメッセージを記した横断幕を掲げた。「中国共産党は法輪功に対して19年間ずっと迫害を続けています。1日も早く終わらせるよう、また、罪もなく不当に拘禁されている法輪功学習者が1日も早く解放されるよう希望します」と、活動に参加した李亦然さんは、法輪功情報を伝える明慧ネットの取材に答えた。
法輪功は中国本土で90年代に広がった気功修練法。当時、中国国営メディアが国家体育局の発表を引用して、法輪功を学ぶ人は国内で7000万人を超えると報じた。しかし、江沢民政権は99年、共産主義に反し、神仏への信念を堅持する法輪功に対して、超法規的な弾圧政策を全土の党組織を通じて敢行した。
共産党宣伝部が統括する国営メディアは、法輪功に対して事実無根のレッテルを貼り、非人道的な弾圧を正当化するプロパガンダを広めている。警察や公安は、裁判所の令状を示すことなく、強制連行や拘留を行っている。
中国憲法によると、法輪功を信じることは違憲ではないが、裁判所は連行された法輪功学習者に対して、法輪功の信仰を理由に有罪判決を下している。
参考:「中国人、目を覚まして!」違法ではない法輪功に違法な判決
建築業に携わる村山さんは、このたび、霞が関での法輪功の活動と迫害の資料を目にして「このような残酷な行為は停止すべき」と語った。
明慧ネットによると、名前が判明しているだけで、拷問や虐待などで4200人以上が死亡した。また、数十万人が警察に連行されたと推計している。家族は拘留先を知らされていないケースもあり、安否や消息が分からない場合もある。
(編集・大道修)