日本政府の6億円援助で成功した中国科学技術者、中国の「千人計画」リクルーターに

日本のシリコンバレーと称される筑波で科学技術を学び、日本政府から6億円にも及ぶ支援を得て、ハイテク分野の研究で日本と中国で成果を収めてきた中国人の科学技術者がいる。中国に帰国した彼は現在、中国共産党政府が、海外のハイレベルの人材を招聘(しょうへい)しょうするプログラム「千人計画」のリクルーターとなり、人材をスカウトしている。

中国共産党中央組織部が率いる、海外ハイレベル人材招致「千人計画」は2008年にスタートした。当局が公開する資料によると、研究職、技術者、大企業での知的財産、技術保護の能力など、海外のハイレベルの人材を中国に高待遇で招き入れ、そのスキルを中国へ「輸入」する人材計画だ。

人材の募集要項によると、55歳以下で国籍を問わず、著名研究機関の研究者や大手企業で上級管理職を経験した人物、また中国が求めるハイレベルイノベーション創業人材などを対象としている。

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