<南シナ海>「立ち去れ」米軍機に中国が警告 米軍「合法活動だ」
国際的な係争地域である南シナ海では、中国が軍事拠点化する人工島付近を外国軍機が飛行すると「中国領土だ、直ちに立ち去れ」と中国側が退去勧告を発していることがわかった。
中国軍の警告メッセージは、米軍機に同乗していた米CNNと英BBCの撮影班が記録し、8月10日に公開した。米軍は「我々は国際法に基づき航行する」と主張した。
両メディアは、米海軍の対潜哨戒機P-8Aポセイドンに搭乗し、上空16500フィートから南シナ海スプラトリー諸島のスービ礁、フェイリークロス礁、ジョンソン礁、ミスチーフ礁を撮影した。映像から、このうち3つには大規模なドーム型レーダー施設、ミサイルなど兵器が収容されていると考えられる倉庫、軍事利用可能な滑走路が確認できる。
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政府はこのたび、年次の外交青書を発表した。東アジアの安全保障と日本に対する脅威について、北朝鮮のほか中国に関して多く記述。「中国の透明性を欠いた軍事力の強化と一方的な現状変更」は断じて認めないとし、関係国との連携を強化しながら意思疎通を強化していくとした。
[米軍用機 29日 ロイター] - マティス米国防長官は29日、中国が軍事拠点化を進める南シナ海で引き続き「航行の自由」作戦を展開する姿勢を示した。 米海軍は27日、中国が領有権を主張する南シナ海の西沙(パラセル)諸島周辺で、軍艦2隻を航行させ「航行の自由」作戦を実施した。中国国防省は米軍の作戦実施に反発。米軍艦が許可なく侵入したとし、同海域を離れるよう警告するため軍艦と航空機を派遣したと発表
ジェームス・マティス米国防長官は最近、出席したアジア安全保障サミットで、南シナ海の「軍事化」が絶え間なく続くならば、中国に対して対抗措置を検討すると語った。長官は、中国側は人工島に兵器を設置することで、地域の人々の安全を脅かしていると述べた。