親に何かを見せたかったり、何かを伝えたいとしているときに、子供に構わず携帯電話に夢中になる親。みなさんこのような光景を目にしたことがありませんか。
携帯を触っている理由は、友達へのメールだったり、仕事の用事だったりするのかもしれませんが、携帯電話に触れている間は、子供は「親は自分たちよりも携帯電話の方が大切なんだ」と感じます。
あるテキサスの幼稚園がそういった携帯に夢中になっている保護者に向けてあるメッセージを提示しました。それがSNSで広がり、大きな反響を呼びました。
その幼稚園に子供を通わしているジュリアナはいつも通り子供を迎えにその幼稚園に行きました。そして、教室の窓に大きな目立つ文字であるメッセージが書かれたボードが置かれていたのを発見したのです。
「子供たちを迎えに来ている保護者のみなさん!携帯電話を使用しながら子供に迎えに来るのはやめてください!!!子供たちは、おうちの人と会って嬉しいと思っていますか?あなたは子供たちに会って嬉しくはありませんか?」
ジュリアナはこのボードにとても驚きました。それは携帯電話よりももっと子供たちに目を向けようという意味のメッセージでした。
幼稚園の先生たちは、子供たちが今日幼稚園でしたことを一生懸命話そうとしているのに、保護者たちが子供たちに全く注意を向けない様子を見て、とても辛く感じていました。
「子供たちが園で一生懸命作った作品をおうちの人に見せようとしているのに、子供に構わず、おうちの人は誰かと電話で話をしています」と幼稚園の先生は話してくれました。
ジュリアナはそのボードの写真をSNSで投稿しました。すると彼女のページに色々な意見が書き込まれ、活発な議論が展開されました。「園の取った行動はとても勇気のあることだと思いましたし、その意見に賛成です。素晴らしいと思います」と彼女はABCの取材に答えてくれました。
多くの保護者たちは園の意見に賛成していましたが、一方で正当な理由でどうしても携帯電話が手放せない保護者もいるのは事実であり、園がしたことはやりすぎであるという意見の保護者もいました。
ジュリアンはABCの取材で「自分の投稿に寄せられる様々なコメントを読むのが面白かったです。意見は2つに大きく分かれました。一つは、保護者は園にとってお客様だし、園がそこまで口を挟む問題ではない、というもの。もう一つは、園は子供の幸せを真剣に考えてくれているというものでした」と話してくれました。
「ああいう投稿は必要だったと思います。子供たちは日々大きく成長していっています。メールの返信は待ってくれますが、子供の成長は待ってくれません」というコメントを残した人もいました。
また「園は個人的なことに口を挟みすぎだと思います。私は子供を尊重しています。他の人がどうなのかは関係のないことです。親であることに罪悪感を感じさせるように強いる園の態度は間違っています」という意見もありました。
大きく意見が二つに分かれ、お互いの意見を理解しようとしない両者。中立の立場を示す人も少数ですが存在します。ジュリアナは「もう少しこの討論を続けてみたいと思います」と話してくれました。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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