(Antonio Guillem/Shutterstock)

うつに悩む十代を救え

十代という年代は、人生の中で最もエキサイティングで前向きな時です。学校があり、友人に囲まれ、デートもして、ホルモンバランスの変化があり、自分の立ち位置を見極めるために自身を鼓舞したり悩んだりもします。導きや支援、家族、友人、専門家からのアドバイスが不可欠な時期でもあります。うつ病も深刻な問題です。学生の5人に1人がうつ病と言われており、十代でのうつ病は自殺のリスクが12倍に跳ね上がり、十代のうつ病罹患者の30%が薬物乱用の道に進むと言われています。

十代のうつ病の原因を解き明かすのは困難ですが、解決のためにできることがあります。まずは、うつ病の主な原因を見てみましょう。

思春期はホルモンの変化が激しく、それがうつ病を引き起こす要因になります。

▶ 続きを読む
関連記事
認知行動療法によって脳の灰白質体積が増加し、うつ症状が改善することがMRIで確認されました。脳は固定された器官ではなく、思考の訓練によって構造が変化し回復力が高まることが科学的に示されたのです。
ADHDのように見える行動の裏に、実は“トラウマ”が隠れていることも。症状だけに注目せず、子どもの心に寄り添う治療法とは? 家庭で今日からできるサポートのヒントを紹介します。
理由もなく不安が続く、夜に何度も目が覚める。その背景には「GABA不足」が潜んでいるかもしれません。脳を整える方法を解説します。
経済的不安は、単なる心配ごとではなく“健康リスク”です。見逃しがちな9つのサインから、あなたの心身を守るヒントを紹介。
うつや不安は「脳」だけの問題ではない?最新研究が示す、食事と代謝が心の健康に与える驚きの影響。専門家が注目する理由とは。