トルコのアンカラで行われた、新疆ウイグル自治区で発生した武力弾圧の犠牲者を追悼するパレードに参加する女性(GettyImages)

世界銀行、新疆ウイグル教育プログラムへの助成金を削減へ

世界銀行は11日の声明で、中国の新疆ウイグル自治区の職業訓練学校を対象とする総額5000万ドルの支援プログラムについて、規模縮小と監視強化を決めたと発表した。米議員は同行に対して、助成対象の職業訓練校に資金を乱用した疑いがあると申し立てていた。

国際復興開発銀行(世界銀行)は最近、支援プログラムの一つである職業訓練校が、第三者組織から資金乱用の疑いがあるとの申し立てを受けて、現地調査を行った。乱用に関して「証拠はなかった」が、学校は分散した立地にあるため、支援金の使用が世界銀行の基準に則しているかどうか、確認が難しいという。

世界銀行は、申し立てを受けた5つの教育機関に対する財政支援は継続するが、同行による監督を強化する予定という。5つの職業訓練校は、新疆工業大学、新疆農業職業技術学院、新疆軽工業職業技術専門学校、新疆医科大学、ウルムチ職業大学。

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