喉の痛みに効くツボとは
先日、肩こりを治療している患者(40代の女性)さんが、風邪に続く咽喉の痛みも治療してほしいと訴えました。そこで、体質を判断したうえで、咽喉の症状を治療するツボを合わせて施術しましたが、症状はあまり変わりません。そこで、咽喉部にある奇穴を取り、刺鍼しました。施術後、症状はすぐに改善されたようで、1カ月後に患者さんが再来院した時、「その後、咽喉の痛みはすっきりと良くなりました」と教えてくれました。
奇穴は正規のツボではなく、ほとんど個人の経験によって見つけられた有効な治療点で、統一名はなく、本によって記載する個数も違います。正規のツボは約360個あるのに対して、奇穴は数千個もあります。しかし、一般に認識された奇穴は数十個しかありません。他のものは、ほとんど個人の経験だけに留まっています。しかし、時には、奇穴が非常に素晴らしい効果があることを自分の経験から分かっています。
この咽喉の痛みを治療する奇穴は、『孫培栄鍼灸験案集』に記載されており、ツボの位置は、身体の正中線上、甲状腺の上、咽喉仏の下に位置します。鍼を刺す場合、咽喉部周囲に鍼の響きが広がります。何回も使ってみると非常に良い効果がありました。漢方医学における医療経験の大切さを再認識しました。
(漢方医師・甄 立学)
関連記事
カモミールの意外な力を再認識したハーバリストが語る、消化器系の健康をサポートする驚くべき効果とその摂取方法。
中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は20日に来日。待望の2025年神韻世界巡回ツアーが23日に日本の名古屋で開幕する。
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。