中国念頭に批判 印太平洋の動きは「危険で威圧的」三国防衛相が共同声明を発表

インド太平洋地域における中国の軍事力を伴う拡張行動について、米国と日本、オーストラリアの防衛担当大臣は緊急の共同声明を発表した。「威圧的で一方的な行動に強く反対」と記し、3カ国は部隊を相互運用し、連携を強化する。

7月8日、河野太郎防衛相は米国のマーク・エスパー国防長官、オーストラリアのリンダ・レイノルズ国防相と、実質的な3カ国間防衛相会合である電話会談を行った。3者は現在進行中の流行性ウイルスである中共ウイルス(新型コロナウイルス、COVID-19)について意見交換したが、自由で開かれたインド太平洋戦略についても議論した。その後、共同声明を発表した。

明記はないものの、声明は中国の活動を念頭にしている。3防衛相は、係争中の地域の継続的な軍事化、海洋警備隊船の危険また強制的な行動、および武装漁船を含む最近の事件を「危険で強圧的」であるとの懸念を表明した。また、この地域における他国の石油探査など資源開発活動の妨害も非難した。

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