米テネシー州の校長、SNS大手への批判で休職処分に
米国内では、ツイッター社がトランプ大統領や保守派ユーザーへの検閲を強めていることで、波紋が広がっている。テネシー州の高校の校長が、生徒に言論の自由についてコメントした後、有給の休職処分となった。
地元紙コマーシャル・アピールの報道によると、シェルビー郡(Shelby County)のコルドバ(Cordova)高校で3年以上校長を務めていたバートン・ソーン(Barton Thorne)氏は、9分間の朝のアナウンスで、ハイテク企業が言論の自由を脅かしていると述べた。
1月6日ワシントンの連邦議会議事堂で起きた暴力事件の後、複数の大手ハイテク企業がトランプ大統領のアカウントを停止したことを受けて、ソーン氏はこのコメントをした。
テネシー州のテレビ放送局、WREG-TVが入手したアナウンスの音声では、ソーン氏はツイッター、フェイスブック、グーグル、アップルについて、「これらの民間企業が検閲し、あなたが何を聞き、何を知るべきかを決定している」と語っている。
しかし、ソーン氏は、自分のスピーチはトランプ氏や最近封鎖されたSNSアプリのパーラー(Parler)を支持するものではなく、ただ言論の自由を支持するものだと強調した。同氏はまた、連邦議会議事堂の暴動にも批判的で、「私たちは扇動、そして議会を攻撃してはいけない」と述べた。
コルドバ高校を含む学区理事会のメンバー、シェリーア・ハリス(Sheleah Harris)氏は、ソーン氏の休職処分について、ソーン氏の発言は「非常に残念で、当校の本当の価値を反映していない」と話した。
ハリス氏は声明で、「連邦議会での恐ろしい事件を受けて、生徒、教師、そして学校の職員に一貫した環境を提供しなければならない。それは安全と文化的感受性を促進する最高レベルの環境だ」とした。
トランプ氏は暴動を受けて、ツイッターで抗議者に「平和的に帰る」よう呼びかけた。トランプ氏はこの暴動が「凶悪な攻撃」であり、「アメリカの民主主義の地位を汚した」と非難した。
ツイッターは当初、トランプ大統領が投稿した動画に制限を加えた後、トランプ氏のアカウントを一時停止し、フェイスブックもそれに続いた。その2日後にツイッターは2つの投稿がポリシーに違反したとして、トランプ氏のアカウントを永久停止した。
多くのトランプ支持者のアカウントもツイッターとフェイスブックによって削除された。
(大紀元日本ウェブ編集部)