マンダレー市でパトロールするミャンマー軍の装甲車(STR/AFP via Getty Images)

ミャンマー軍の背後に見え隠れする「赤い影」 日米は対応迫られる

2月1日、ミャンマー軍はクーデターで政権を転覆させ、権力を掌握した。事件の全容はいまだ明らかになっていないが、時事評論家の陳破空氏は、ミャンマー軍総司令官と中国外相の会談の内容から、中国の関与を疑う。アジア新興国のクーデターは、人事配置からアジア関与を継続させる米バイデン政権にとって大きな試練となる。同時に、密接な商業的関係と手厚い支援を行う日本も、難しいかじ取りを迫られている。

ミャンマーのクーデターの後、多くの欧米諸国は声明を発表し、ミャンマー軍を非難した。そして拘束されている政治家を釈放し、民主政を復活するよう求めた。

いっぽう、中国の態度はあいまいだ。中国外務省の報道官は、「中国はミャンマーと友好関係を結ぶ隣国だ。我々は、ミャンマー人が憲法と法律の枠組みのもと紛糾を処理し、政治と社会の安定を維持することを期待する」と話した。

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