【医学古今】

脳梗塞後の痺れに鍼治療

ある患者(60代男性)さんは、6年前、脳出血後に左半身の麻痺がありましたが、間もなく症状は消えました。その後、脳梗塞を発症して左半身の麻痺と左側の唇や頬部に電気が走るようにビリビリする痺れ感、左目下方の顔面部に痛みなどが残りました。

 彼は左半身の運動障害に対するリハビリを受けていますが、回復の見込みがないと思ってすでに諦めています。しかし、唇のビリビリする痺れが非常につらいので、何とか軽減したいと鍼灸院を尋ねてきました。

 症状は5年以上も続いており、中枢障害に関わる神経症状なので、鍼灸でどの程度改善できるのか、正直、自信はありませんでした。しかし、患者さんの希望を壊したくないし、自分も諦めたくありません。難しいと思うが希望を持って治療しましょうと患者さんに説明し、了解を得て治療を始めました。

▶ 続きを読む
関連記事
脳卒中は誰にでも突然起こる病気です。顔のゆがみや言葉のもつれ、急なめまいなど、命を守るために知っておきたい初期症状「BE FAST」を専門家の解説とともに紹介します。
頭を打った経験が、将来の認知症リスクに影響するかもしれない。中医学と研究知見から、マッサージ・食事・自然で脳を守る実践法を解説。日常でできるケアが見えてくる一篇です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
肥満は体だけでなく脳の働きまで変えてしまう――渇望・炎症・認知低下が続く悪循環の正体と、科学が示す「抜け出す方法」をわかりやすく解説します。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。