欧州委員会のヴァルディス・ドムブロフスキス(Valdis Dombrovskis)委員(ARIS OIKONOMOU/AFP via Getty Images)

EU、中国との投資協定批准手続き停止 中国企業を念頭の規制案発表

欧州連合(EU)執行機関である欧州委員会のドムブロフスキス委員(通商担当)は4日、昨年末に中国と合意した包括的投資協定(CAI)について、欧州議会で承認手続きを停止したことを明らかにした。中国の人権問題をめぐっての関係悪化が理由だ。また、EUは中国政府から補助金など優遇措置を受けている中国企業を念頭に、新たな規制案を発表した。

ドムブロフスキス氏は同日、仏AFP通信のインタビューに対して、「われわれは現在、ある意味で、欧州委員会側からの政治的な働きかけを停止している」と述べた。また、「EUの対中制裁と、欧州議会議員らに対する中国側の対抗制裁により、現状では、協定の批准に向けた環境が整っていないことは明らかだ」と同氏は示した。

報道によると、同協定の法的見直しと翻訳は引き続き行われている。

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