東京パラリンピックに参加する2人のアフガニスタン代表選手が8月28日、パリ経由で選手村に到着した(Photo by PHILIP FONG/AFP via Getty Images)

アフガン選手、フランス経由で東京選手村に到着 パラ会長「世界規模の作戦を行った」

タリバンの統治による情勢不安が続く中、東京2020パラリンピック大会に出場するアフガン選手の男女2人が8月28日、東京の選手村に到着した。パラ会長のアンドリュー・パーソンズ氏によると、2人の選手は「世界規模の作戦」を通じてアフガンから退避し、フランスでトレーニングを行った後に東京まで飛んだという。

2人はそれぞれテコンドー女子に出場するザキア・クダダディ(Zakia Khudadadi)選手と、陸上競技の男子400Mに出場するホセイン・ラスーリ(Hossain Rasouli)選手だ。アフガニスタンから女性選手がパラリンピックに出場するのは、実に2004年以来初である。

国際パラリンピック委員会は最初、2人が出場できないとの知らせを受け取っていた。「両選手を含め、パラリンピックに関わる全ての人々は胸を痛めた」とアンドリュー・パーソンズ会長は声明に書いた。その後、「世界規模の作戦」を通じて、2人をフランスまで退避させた。パリの仏国営スポーツセンターでトレーニングを経て、無事東京へ送ったという。

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