(IYO / PIXTA)

約60kgの減量に成功し、高血圧、高血糖、高脂血が治った医師が教えるダイエット術

家庭医であるケビン・ジェンドロー医師は、かつて体重136kg、いくつかの慢性疾患を抱える「不健康な人」でした。 しかし、ダイエットを決意してからは、1年半で60kg近くの減量に成功し、高血圧高血糖高脂血更に脂肪肝からも回復することができました。 彼が減量に成功したのは、減量に対する十分なモチベーション、ホールフードの食事、そして「断続的な断食」という3つの重要な要因によります。

姉のがんをきっかけにダイエットを決意

「これほど生活に大きな変化をもたらすには、それなりの理由がなければ不可能です」と、彼はToday Showのインタビューで語っています。

一つ残念なことは、彼がダイエットを決意したのは、ある悲しい経験があったからでした。

2016年、彼はまだ136kgの「貫禄」のある家庭医でした。 毎日患者さんを診ているにもかかわらず、彼自身、高血圧、高脂血症、糖尿病、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな慢性疾患を抱えていました。

彼の父親は何年も前に癌で亡くなりましたが、なんと彼の妹も突然癌と診断されたのです。ケビンさんは妹が手術、放射線治療、化学療法の痛みに耐えているのを目の当たりにして、ようやく自分の贅沢な食生活やライフスタイルがどれほど深刻な結果をもたらす可能性があるのかを悟り、ダイエットを決意しました。

「毎日、パンやパスタ、フライドポテトばかり食べていたよ、肥満体でいることを私自身が選んでいたんだね」「かわいそうな妹が命をかけて戦っているのに、自ら死に近づく行為を取ることなど出来るはずがない」とケビンさんは『People』誌に語っていました。

ホールフードの食事をし、加工糖類を断絶

彼の目標は「57kgの減量」でした。

2016年8月、彼はホールフードダイエットを開始しました。 加工された砂糖を一切使用せず、摂取カロリーを1日1700キロカロリーに抑えました。 同時に、減量用のアプリを使って消費カロリーを把握しました。

果物、野菜、ナッツ、卵、鶏肉、七面鳥、魚、無脂肪のギリシャヨーグルト、オリーブオイル、バルサミコ酢、ゼロカロリーのスパイスや調味料など。 このリストに載っていないものは、彼は食べませんでした。

そうして、彼は約30kgの減量に成功しました。 しかし、その後、体重の減少は停滞してしまいました。 その時点で、気持ちはかなり楽になっていましたが、目標にはまだまだ届いていませんでした。 その時、彼自身これ以上、体重を減らしたいかどうかはわかりませんでした。

2017年6月、妹が亡くなり、3歳のヘンリーと7歳のソフィアという2人の子どもが残されました。 ケビンさんは姪や甥のために自分が健康なければならないと思い、「このまま痩せ続けよう」と決心しました。

断続的な断食で目標体重に到達

減量方法についていろいろと調べた結果、彼は「断続的な断食」を行うことにしました。

断続的断食は、近年注目されている食事方法で、食べる時間を制限する方法です。 これには2つの方法があります。1つは「終日断食法」で、平日は普通の食事をとりますが、定期的にまる一日断食したり、低カロリーの食事をとる方法です。もう1つは「時間制限付きの食事」で、毎日限られた時間、通常は1日の間、8時間の間のみ食事をとり、残りの16時間は断食をする方法で、「16:8ダイエット」とも呼ばれています。

彼は「16:8ダイエット」を実践してみました。 食事は昼の12時から夜の8時までの間にホールフードの食事をとり、それ以外の時間は、紅茶、ブラックコーヒーと水だけ飲みました。

1日16時間の断食により、停滞期を脱して残りの30kg減量を達成し、見事に減量目標を達成したのです。

彼は、減量の成功に最も貢献したのは断続的な断食だと言いました。 この方法は1日の消費カロリーを自然に減らし、インスリン感受性を向上させることに役立つと考えられます。

「体重を減らすための新しい方法は常にありますが、断食は医学的にも完全に理にかなっています。だからこそ、好きなんです」と語りました。

彼はこの減量法を彼の患者に勧めています。しかし断続的な断食はほとんどの人にとって安全であるとしても、すべての人に当てはまるわけではないことも強調しています。 ダイエット計画を始める前に、医師に相談することが大切です。

今日、彼は減量の目標を達成しただけでなく、高血圧、高血中コレステロール、高血糖、脂肪肝といった慢性疾患からも回復しました。

彼は、今の自分があるのは90%が食事のおかげだと言い、「食事こそ私の薬」と言いました。

(翻訳 井田)

 

 

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