三国志を解釈する(9)
【三国志を解釈する】(9)中国人に義を教えた「三国志演義」
古代の人々は、「天経地義」という規範を信じ、それは天の理と人の道に合致するという意味に限りません。『三国志演義』では、「天経地義」のもう一つの深い意味を明らかにしています。それは王朝の交代は、天が主導を行い、地が演じる役割を果たすことによる結果だということです。
したがって、「天経地義」とは、単なる道徳的な基準だけではなく、天と人の一体性という宇宙観の反映でもあります。天象を理解し、天意に従い、人道に合う人であってこそ、「天経地義」の意味を真に理解することができ、古人が語った「人事を尽くして、天命を待つ」の意味が理解できます。このような人であってこそ、決意を持って後悔しないように、率直かつ正直に生きることができます。
「経」は、儒家、道家、仏家の経書を指し、特に儒家では神が人間に伝えた義理や人間としての道理を指します。実は道家にも、仏家にも、その真理は天から授かったもので、なので、「天経地義」「天人合一」と言われています。
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