(mao / PIXTA)

「健康と美容に効果バツグン」キウイフルーツの効能

ニュージーランドの愛らしい国鳥であるキーウィに形状が似ていることから、この果物をキウイ(キウイフルーツ)と呼んでいます。

キウイは果物のなかでも特に栄養豊富で、健康や美容老化防止にも役立つすぐれたフルーツです。

キウイにはビタミンC、E、ポリフェノールなど多くの栄養素と食物繊維が豊富に含まれ、がんや心血管疾患を予防する作用も果たしてくれます。

 

キウイは「フルーツの王様」

キウイの年間世界生産量の第1位はイタリアの50万トン。第2位がキウイの原産国である中国で30数万トン。第3位に名前の由来ともなったニュージーランドの30万トンです。

日本のテレビの生活情報番組が、2016年にニュージーランドでキウイを生産している5人の農家を取材したところ、日頃からキウイをよく食べるため、彼らの血管年齢が平均で21歳も若いことが分かりました。

実際、1日2個のキウイを食べることで、心血管疾患を予防する効果が期待できます。

台北医学大学栄養学部の研究によると、体脂肪率の高い20~65歳の人に毎日2個のキウイを8週間続けて食べてもらい、血液成分を検査したところ、中性脂肪の一種であるトリアシルグリセロールは10%減少し、悪玉コレステロールは6%減少していました。

一方、血中のビタミンC、E、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素は明らかに増加していたのです。

アメリカ農務省(USDA)のデータによると、キウイに含まれているビタミンCは同量のレモンに比べると約3倍、柑橘類では3.5倍、リンゴでは12倍になると言います。

100gのキウイを1個食べるだけで、93㎎のビタミンCが摂取できることになり、これは成人が1日に必要とするビタミンCの量にほぼ相当します。

そのほかにも、キウイには豊富な栄養分が含まれています。

主なものとしては、食物繊維、各種ビタミン(A, B群, C, D, E, K)。

カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラル。

さらには、タンパク質を分解するキメラ酵素、葉酸、カロテノイド、クロロフィル、ファイトケミカルなどの総合栄養素など。

そんなキウイが「フルーツの王様」と呼ばれるのも不思議ではありません。

 

キウイを食べて得られる「6つのメリット」

キウイを日常的に食べることで得られるメリットとして、次の6つが挙げられます。

1、がんの予防

キウイが豊富にもつビタミンC、キサントフィル、βカロチンは、抗酸化力を向上させ、DNA損傷を減少させることで、がんに罹る確率を低下させます。

また、加工食品から発生する発がん因子「ニトロソアミン」を遮断することができ、胃がん、肝臓がん、大腸がんなど様々ながんの予防に役立ちます。

2、腸の状態を改善

キウイに含まれるオリゴ糖、食物繊維、硫黄を含むタンパク質分解酵素は、食物の消化吸収を助け、胃腸の運動を促進し、便秘などの問題を改善します。

3、美白とダイエット

キウイの豊富なビタミンCは、体のコラーゲン合成を助け、新陳代謝を促進し、肌の老化を防ぐことができます。またキウイに含まれているビタミンEも強力な抗酸化物質です。

低カロリーで食物繊維が豊富なキウイは、満腹感が得られ、ダイエットにも役立ちます。

4、心血管疾患の予防

前述の通り、キウイを日常よく食べることは「血管年齢」を若くしますので、心血管疾患の予防に役立ちます。

また、すでに心血管疾患のある患者も、医師や栄養士と相談の上、ご自身の状況に合わせて食べることができます。

5、視力の保護

キウイに含まれるルテインは、黄斑変性を含む多様な眼疾患の改善や視力の保護に役立ちます。

6、睡眠の質の改善

キウイに含まれているセロトニンは記憶力を増強します。

また、憂鬱な気分を和らげますので、睡眠の質を高める効果もあります。

本当に良いことだらけのキウイですが、「腎臓病患者でカリウム摂取制限が必要な人」「抗凝固剤を服用している人」は、キウイを食べることをしばらく控えるか、食べる前に必ず医師に相談してください。

(翻訳編集・鳥飼聡)

関連記事
南極で撮影されたザトウクジラの泡を使った狩猟「バブルネットフィーディング」の美しい映像が話題に。自然の神秘と生態系の驚異を紹介する壮大な物語です。
新たな研究により、閉経後の女性における卵巣がんを最大96%検出可能な診断テストが発見されました。早期診断の重要性が強調され、従来のテストを上回る成果を示しています。
高齢者が血圧薬を中止した場合、特に認知症を患っている人々において、認知機能の低下が遅くなることがわかったとする […]
最近発表された研究によると、飲料水に含まれるフッ素の歯科健康に対する効果が、過去よりも低下している可能性がある […]
運動と高タンパク質、低グリセミック負荷の食事を組み合わせることが、体重を減らし、それを維持するための鍵かもしれ […]