フランス・ストラスブールにある欧州議会本部(FREDERICK FLORIN/AFP via Getty Images)

中国による干渉を阻止へ 欧州議会が新法案の制定を検討中

欧州議会は中国当局を念頭に、外国政府による内政干渉を阻止するため、オーストラリアの関連法案を基に、欧州版「外国影響力透明化法案」の制定を検討していることがわかった。

豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド10日付によると、豪州のジェームズ・パターソン上院議員は9日、オンライン形式で欧州議会の議員に向かって演説を行った。同議員は、豪州政府と議会の共同機関である情報・安全に関する議会合同委員会(The Parliamentary Joint Committee on Intelligence and Security)の委員長を務める。

豪州では2018年、議会でロビー活動を行う外国政府や政府系企業の代理人に登録を義務付ける法案「外国影響力透明化法案」を可決した。同法案では、無登録で外国政府のためにロビー活動を行った場合、最大7年の懲役刑が科される。法案が可決した背景には、中国当局による豪州政界に対する強い干渉がある。

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