斑点のあるバナナは癌に効くのか?専門家が解答
バナナは一年中食べられるトロピカルフルーツで、カリウム含有量が非常に高いです。バナナを食べると高血圧や心臓病を予防できるという研究結果もあります。しかし、茶色い斑点のあるバナナを食べると、癌に効くというのは本当なのでしょうか?
バナナは身が引き締まっていて美味しく、タンパク質、ペクチン、カリウム、カルシウム、リン、鉄、ビタミンA、B、C、E、F、カロテンが豊富に含まれており、栄養価も高いです。バナナに含まれる糖分は、直接ブドウ糖に変換されて体内に吸収されるため、運動の前後に摂取してエネルギー源とするのに適しています。
バナナを食べることには多くのメリットがありますが、斑点や黒ずみのあるバナナを見ると食べるのを躊躇ってしまい、捨ててしまう人もいます。斑点のあるバナナを食べると癌に効くという噂もありますが、果たして本当でしょうか?
これに関して、台湾の衛生福利部・食品薬物管理署は、茶色いバナナが免疫系を刺激し、白血球を増やす可能性を示唆する研究もありますが、この研究はまだ動物実験の段階で、人での研究結果ではなく、結論を裏付けるにはさらに実証研究が必要だと述べています。一方、一般市民は、体調が悪いと感じたら医師の診断を受け、民間療法を理由に医療機関の受診を遅らせないよう注意を促しています。
食品医薬品局によると、バナナの皮の斑点は熟成後の自然酸化によるもので、中の果肉が腐っていなければ、まだ食べても大丈夫だそうです。
斑点バナナは害があるのか? どう選ぶべきか?
斑点のあるバナナは食べても大丈夫でしょうか?バナナ農家によると、斑点のある普通のバナナは、熟したバナナを長時間放置したものであることが多いです。バナナ炭疽病でバナナが斑点になっても、炭疽菌はバナナにのみ感染し、人間には影響がないため、人体に影響はありません。
では、消費者はどのようにして良いバナナを選べばよいのでしょうか。台湾農業委員会によると、バナナの皮は黄金色で傷みがなく滑らかであること、皮の外縁が隆起していないこと、身が充実して丸いこと、茎が黒くなく乾燥してしわがないこと、香りが強いことなどがポイントです。このようなバナナが一番美味しいのです。
バナナには禁忌がある、こんな人は多く食べないで
バナナはとても栄養価が高いですが、すべての人に適しているわけではありません。バナナにはカリウムが豊富に含まれているため、腎臓病や腎臓の機能が低下している人は食べ過ぎると健康を害する可能性があります。
また、バナナには糖分も多く含まれているため、血糖値の高い糖尿病患者の場合、血行を悪くして代謝物を蓄積させ、症状を悪化させることがあります。その他、バナナは体内のビタミンB群を消耗しやすく、痛みの症状を悪化させるため、関節炎や筋肉痛の患者さんには適しません。
漢方では、バナナは寒性で、熱を取り除き、腸を潤す効果があり、乾いた咳や濃い痰、喉の痛み、声のかすれなどに有効だと考えられています。
(翻訳・神谷一真)