軍需品にシルクの肌着 その理由は?(上)(大紀元)

チンギス・カンーー「大草原の王者」(四)【千古英雄伝】

チンギス・カンはナイマン部族を討伐するに当たって、初めて自らの軍勢を再編成して千人隊に区分し、これにより軍隊の規律や士気がより一層高まりました。その成功した前例をもって、建国後、チンギス・カンは全面的に千人隊制度を推進し、十進法に基づいて、軍隊に千人隊・百人隊・十人隊を設け、絶対的な忠誠心を持つ親兵たちをそれぞれの隊長に任命しました。その後、千人隊の上に万人隊を設け、自分の側近たちを万人隊長に任命したのです。

千人隊の実施は、旧来の氏族的紐帯を解体し、ばらけていた部隊をまとめ、戦闘力を高めただけでなく、各部族の復活の可能性をも絶やし、カアン(最高指導者)の絶対的地位をも保障しています。

 

チンギス・カンは人材の採用において、個人の才能のみを評価し、その人の出身や部族背景を問わず、その上、個人の恩怨をも気にせずに、敵対していた部族の人材をも採用しました。例えば、側近であったジェベやムカリなどは敵対していた部族の出身です。

▶ 続きを読む
関連記事
共産党が国民を絶え間ない「政治運動」に駆り立てるのは、中華伝統文明を徹底的に壊滅させるためであり、道徳が崩壊の危機に瀕したときに人が救われる一切の可能性を断絶するためである。世の人が伝統文化とそれに裏付けられた道徳規範を失ったとき、人は神および神が伝える法を理解できず、救い済度される最後の機縁を失うこととなる。
古代の賢人の奥深い言葉は、現代の人々の心にもきっと届くことでしょう。9つの名言をご紹介します。
モンゴル帝国を開いたチンギス・カンは、かつてテムジンとも呼ばれ、金王朝を破り、西夏を臣服させ、西遼を滅ぼしまし […]
モンゴルの崛起 金の第5代皇帝・世宗(せいそう)はモンゴルの勢力を抑えるために、3年ごとに北上して遊牧民たちを […]
勇敢なモンゴル兵 モンゴルの男性は幼い頃から乗馬、ブフ(モンゴル相撲)、弓術の訓練を受けなければなりません。乗 […]