英国国旗(Matt Cardy/Getty Images)

中国が英退役軍人をヘッドハンティング 西側の最新戦術取得に懸念

英国防省はこのほど、異例の「脅威警告」を発布し、退役軍人に対して中国軍のヘッドハンティングに応じないよう呼びかけた。欧米メディアなどによると、英空軍の元パイロット数十人が中国軍兵士の訓練に関わっている。

英紙ガーディアンなどの18日付では、中国は南アフリカの民間会社、テスト・フライング・アカデミー・オブ・サウスアフリカ(TFASA)を通じて、英国や豪州などの元軍人のヘッドハンティング計画を秘密裏に行っている。

英情報当局者によれば、中国は年収約24万ポンド(約4030万円)の好条件で、西側の元軍人をリクルートしている。目的は西側の最新戦術や軍事情報などを取得し、中国軍の戦闘力を高めるためだという。英国からは少なくとも30人の元パイロットが中国軍兵士の訓練に協力している。

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