「七五三」幼年の儀式 一生の教養(2) 【和のこころ】
(続き)
七五三に欠かせない千歳飴は、子供たちを喜ばせてくれるものです。当日、神社や寺院に七五三のお詣りをした際に、ご祈祷の授与品として千歳飴をいただくことが多いでしょう。
千歳飴は長さ約1メートル近く、太さ14ミリほどの棒状で、紅か白、あるいは紅白2色の組み合わせになっているものが多いです。千歳飴には、子供がいつまでも健康で長生きできるようにという願いが込められているため、飴は細く長く粘り強くと作られています。日本の文化では、紅白の2色は、縁起の良いカラーとして知られており、見た目にもおめでたい印象を与えます。飴はとても長いので、家族で分け合うのが一般的です。また、飴を割るときに、家族全員で子供の健康と長寿を祈願します。
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